疾患情報集

疾患詳細

顔面神経麻痺

 

・突然に顔が動かなくなる病気です。
・ほとんどは原因不明な特発性(ベル麻痺)です。
・外傷やウイルスによるもの、中耳炎によるものもあります。
・通常の治療を行えば90%以上は治癒します。

 

疾患原因

・顔面神経は脳から出て側頭骨内のトンネルを走り、耳介の前から顔面に分布しています。
・多くは血行不全により側頭骨内の顔面神経が栄養不良に陥って、むくんで麻痺します。
・血行不全の原因は不明ですが、ストレスや寒冷刺激、ウイルス感染が考えられています。
・原因不明なものを「ベル麻痺」、帯状疱疹ウイルスによる脳神経炎を「ハント症候群」といいます。
・最近はベル麻痺も60%くらいは単純疱疹ウイルスによるものとわかってきました。

 

症状解説

 

・ハント症候群では耳介に水泡が出現したり、耳が痛くなったりします。
・症状は顔の麻痺が突然に生じ、発症後2、3日でさらに悪化します。
・目の乾燥感や耳鳴り、味覚障害が生じることがあります。
・通常、他の神経症状は伴いません。頭痛や手足の麻痺、視覚の異常などを伴うときは脳内の病気が考えられます。また明らかな外傷によって起きることもあります。

 

治療法と注意点

 

・発症後なるべく早く、治療を始めることが大切です。発症後1カ月以上たつと回復が遅れます。
・治療は神経の栄養剤や血管拡張剤、ビタミン剤などを毎日、次第に増量しながら内服または点滴します。
・ヘルペス感染が疑われる患者さんでは初期に抗ヘルペス剤を内服します。
・発症初期、少なくとも2週間は安静にして、睡眠を十分にとり、ストレスを防ぐことが大事です。
・発症後2週間したら、顔面の筋肉が固くなるのを防ぐため、自分で顔のマッサージをします。
・順調にいくと約1カ月で回復します。
・高度の麻痺の場合は入院して、血行を改善する神経ブロックを併用する場合もあります。
・治療を開始して2種間以上たっても軽快傾向が見られない場合は、予後診断のための電気生理学的な検査が必要になります。新潟地区では新潟大学医学部附属病院耳鼻科でしか検査ができません。
・ベル麻痺では90%、ハント症候群では70%が完全に回復します。
・発症後半年位はゆっくり回復する可能性がありますので、内服治療に切り替えて、あきらめずに治療しましょう。

 

関連疾患(細目)

 

ベル麻痺
ハント症候群
真珠腫性中耳炎
顔面、頭部外傷

 

 

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