専門治療

外来手術 詳細

鼓膜チューブ挿入術

手術分類:外来

 

・はじめに10分間、鼓膜にイオントフォレーゼ装置で局所麻酔を行います
・顕微鏡下に鼓膜と外耳道を消毒します。
・顕微鏡下に鼓膜切開刀で鼓膜切開を行い、貯留液を吸引排液します。
・長期留置型、または短期留置型チューブを切開部位に挿入します。

チューブ留置前の左滲出性中耳絵の鼓膜。貯留液が認められる

チューブ留置前の左滲出性中耳絵の鼓膜。貯留液が認められる

長期型チューブを留置すると鼓膜所見が改善する

長期型チューブを留置すると鼓膜所見が改善する

顕微鏡下にチューブを留置

顕微鏡下にチューブを留置

 

手術前の検査

聴力検査
チンパノメトリー
耳X線検査

 

補足注意事項

・乳幼児の反復性中耳炎では3カ月留置を目安に短期型チューブを留置します。
・幼児から成人にかけての滲出性中耳炎では2,3年の留置を目安に長期型チューブを留置します。
・チューブ留置中は定期的な診察が必要です。
・チューブから分泌物が出たり、チューブ周囲に肉芽が生じることがあります。適切な治療により改善します。
・チューブ留置中は洗髪などの時に耳に水が入らないように注意しましょう。
・チューブ留置中も耳栓をすれば水泳は可能です。
・チューブが抜けた後の鼓膜は自然に閉鎖しますが、ごくまれに穿孔が残る場合があります。その場合は数ヶ月間、経過を見て必要に応じて尖孔の閉鎖処置をします。

 

費用・その他

2670点(2022年4月1日以降)
3割負担で9,200円
※手術点数に再診料74点+6点加算、薬剤処方料75点などが加算されます。また、ご加入の保険状況によっても変わります。

麻酔:10分
留置:2分

 

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