新潟市観光案内【浦野耳鼻咽喉科医院 院長 浦野 正美 監修】

新潟の魅力をご紹介

田園政令都市・柳都(りゅうと)新潟

▲信濃川左岸(西側)より眺める萬代橋

新潟市は日本で一番長い信濃川の河口付近に古くから開けた港町で、幕末の日米修好通商条約開港五港の1つとなりました。現在でも水陸空の交通の要所で、新潟港、上越新幹線、北陸自動車道、新潟空港などが整備され、日本各地からの交通の便も良好です。かつては信濃川下流の新潟島中心部に堀が張り巡らされ、それに沿って柳が植えられていました。そのため、水都・柳都とも呼ばれています。
2005年の広域合併によって、2007年に本州日本海側では初めての、水と緑が豊かな田園型政令指定都市が誕生しました。
新潟市の中心部を流れる信濃川には萬代橋がかかり、それを挟んで左岸(西側)に昔ながらの情緒を残す古町地区が、右岸(東側)には近年、再開発がさかんに行われている万代・新潟駅周辺地区の2つの繁華街があります。この2つの地区を結ぶ区間は「にいがた2km(二キロ)として、新潟都心のまちづくりプロジェクトが進行しております。今回の学会会場となる、朱鷺メッセは右岸万代地区の新潟港を臨む万代島に位置します。この施設はホテルをはじめ、業務・商業・美術館・展望施設からなる53,000m2あまりの複合建物で、コンベンションの宿泊機能や、国際交流の支援、賑わいの創出に資する機能を有しています。日本海側随一の高さを誇る140mのタワーは、新潟市のランドマークとして、全体的に海に浮かぶ船をイメージしており、新たな都市景観を形成しています。

新潟市内の観光名所

朱鷺メッセ前からは信濃川の水上バスが運行されており、対岸の「みなとぴあ」に行くことができます。ここは新潟税関庁舎や新潟市歴史博物館など、近代洋風建築が展示された歴史的文化ゾーンです。
水上バスは「信濃川ウォーターシャトル」として運行されており、伊勢丹などのある商業地区の万代シティ、さらには上流の県内の観光情報や文化・歴史の紹介や各地域の物産を展示販売している、新潟ふるさと村にも行くことができます。学会の間のしばしの休息に乗船してみるのも良いかもしれません。
朱鷺メッセのすぐそばにはピアBandaiというマルシェがあり、海や山の幸を販売し、また地魚が味わえる回転鮨や新鮮食材が魅力のブッフェレストランなどの飲食店も出店しています。
新潟市の海岸近くには、新潟市立水族館マリンピア日本海があり、総水量約800トンの日本海を再現した、波のおきる日本海大水槽は圧巻です。透明なマリントンネルの頭上に、エイやサメがダイナミックに泳ぐ姿を見ることができます。この周辺には緑豊かな護国神社や西海岸公園が広がり、散策にも最適です。また日本海に沈む夕日の絶景ポイントでもあります。
古町エリアは「通り」とそれを結ぶ「小路」で形作られており、古い街並みが保存されています。大通りを一歩入いると昔情緒のある、新潟港町の面影をみることができます。天気が良い日には街歩きをしてみるのも良いでしょう。

食と水の都

新潟市は良質な米と酒、そして日本海の豊富な海の幸を堪能することができます。
料亭としては行形亭、鍋茶屋が有名ですが、これらのお座敷では、新潟ならではの美味と歴史を味わうことができ、また新潟200年の伝統を誇る古町芸妓の質の高い唄や踊りを楽しむこともできます。
その他にも割烹、小料理屋が古町地区には多く集まり、気さくな女将や板前さんが季節の旬の料理でもてなしてくれます。
鮨屋は回転ずしから高級寿司店まで、新潟市内だけでも約170軒あり、鮮度にこだわった極上のネタを楽しむことができるでしょう。また気楽に食事やお酒が楽しめる大衆酒場や居酒屋も古町地区と新潟駅周辺には多く、大勢で騒ぐこともできますし、一人でふらりと立ち寄ってカウンターで酒場を楽しむのも良いと思います。
新潟の食というと和食というイメージですが、最近はイタリアンもブームです。若い才能のあるシェフたちが地産地消を生かして、新潟らしいひと皿を提供しています。ただし、新潟でイタリアンというと、B級グルメのみかづきのイタリアンのことを指す場合もあります。これは自家製太麺とキャベツ・もやしを特製トマトソースで炒め、粉チーズで味付けした「焼きそば」です。どちらかというとお子様向けの味ですが、おやつがわりに試してみるのも良いでしょう。
この他の麺類もなかなかのもので、日本蕎麦では、つなぎに布海苔という海藻を使った蕎麦を、「ヘギ」といわれる器に盛り付けたへぎそばが有名ですが、その他にも十割蕎麦を看板にしている店も多くあります。
また新潟は隠れたラーメン王国とも言われており、こってり系、あっさり系、濃厚味噌系などあらゆるジャンルが混在しており、ラーメンファンにも楽しめると思います。朝ラーをしている店もありますが、お酒を飲んだ後の〆の一杯にも最適です。
お酒はやはり日本酒でしょうか。県内には約90軒の蔵元があり、淡麗辛口が特徴の新潟地酒ですが、最近はいろいろと趣向を凝らした銘柄も現れています。越の寒梅、〆張鶴、八海山、久保田、麒麟山、北雪あたりが有名ですが、ぜひ、皆様のお口に合うものをいろいろとお試しください。
西蒲区の角田浜にはカーブドッチやフェルミエといったいくつかのワイナリーが集まっており、温泉保養施設やレストランも併設しています。研究熱心でまじめな越後人気質により、地元ワインのレベルも近年、向上しつつあります。

周辺観光

新潟市の郊外には田園地帯が広がっています。江南区には越後の大地主だった伊藤家の本邸を中心とした歴史施設に北方文化博物館があります。100畳敷きの大座敷、季節によって表情を変える回遊式庭園、正三角形の建物三楽亭などが見どころとなっています。
この他の豪農の館としては南区の笹川邸、阿賀野市の五十嵐邸ガーデンなどがあります。また新潟県は温泉地の数が全国で3番目に多く、名湯・秘湯として伝統ある温泉や、地元で親しまれ続けてきた温泉、旅行やレジャーの帰りに気軽に立ち寄れる日帰り温泉施設など、多彩な温泉地があります。新潟市から車で1時間以内に行ける温泉としては月岡温泉と岩室温泉があります。
月岡温泉は美人を作る温泉として知られ、美肌効果のある硫化水素泉はエメラルドグリーンで、街はほのかに硫黄の香に包まれています。
新潟の奥座敷である岩室温泉は、江戸時代より北国街道の温泉地として栄えており、近くには古くから地域の信仰を集めている、越後国一ノ宮の弥彦神社もあります。その他にもう少し歓楽街から離れると、咲花温泉、五頭温泉、湯田上温泉などといった、しっとりとした小さな温泉街が新潟市近郊にはいくつかあります。
それぞれ、いろいろなタイプの温泉宿があり、団体で訪れるのも良いですし、個人でゆっくりとした時間を過ごすこともできます。
これらの温泉の周辺にはゴルフ場もありますので、この時期には緑豊かな自然の中でプレイを楽しむこともできます。

佐渡島(さどがしま)

時間に余裕がある場合は、新潟沖60kmに位置する佐渡に渡ると良いでしょう。人口約5万人、東京23区の1.5倍の面積で、離島としては国内最大の島です。平安時代から続く神社仏閣などの独特の文化遺産と世界遺産登録を目指している、佐渡金山などの旧跡があり、また尖閣湾などの豊かな自然の景観を楽しむこともできます。
10月は島全体が紅葉で色づき、1000メートル級の山が連なる大佐渡スカイラインは紅葉のドライブコースとして人気です。また「妙宣寺」「清水寺」「慶宮寺」など、紅葉が美しい寺社もたくさんあります。また地元の飲食店では新鮮な佐渡沖の魚介類をお手ごろな価格で味わうことができます。
朱鷺メッセの名の由来ともなった、特別天然記念物の国際保護鳥トキも佐渡島内の佐渡トキ保護センターで大事に飼育されています。
新潟市からは朱鷺メッセに隣接した、佐渡汽船ターミナルから高速船ジョットフォイルで60分、カーフェリーで2時間30分の航路です。また新潟空港から小型飛行機も運行されています。
以上、新潟市を中心とした観光情報をご紹介させていただきました。限られた時間ではあると思いますが、学会参加とともに、少しでも新潟の魅力に触れていただくことができれば幸いです。

新潟市を中心とした観光情報を
ご紹介いたします。
限られた時間ではあると思いますが、
学会参加とともに、
新潟の魅力に触れていただくことが
できれば幸いです。

新潟観光マップ・スポット一覧

  • 新潟市内観光マップ
  • 広域観光マップ

月岡温泉
岩室温泉
咲花温泉
五頭温泉郷
その他の温泉
料亭
割烹
小料理屋
居酒屋
焼き鳥
鮨屋
日本蕎麦
イタリアン
フレンチ
中華
鉄板料理
焼肉
ワイナリー
バー
スナック
ラーメン
B級グルメ